コンセプトには、 スライス、 ハード消しゴム、 ソフト消しゴムという3種類の「消しゴム」があります。コンセプトはベクター形式でドローイング (すべてのストロークのパスデータを保存) するので、従来のピクセル式の消しゴムのように機能するわけではありません。しかし、それぞれのツールは、異なる方法で編集作業を助けてくれます。

スライスは破壊的な編集ツールです。触れるストロークすべてを破壊、または「消去」し、カミソリの刃のようにストロークを切断します。スライスはストロークを作成しないので、スライスを取り消すには「元へ戻す」操作を行います。

スライスの用途
  • スケッチや手書き作業の消去。スライス領域を大きく取れば、キャンバスにある文字を一気に消し去ることができます。
  • 設計図やデザインの仕上げ作業。SVGのようなベクターファイルにも対応します。
  • ドローイングの編集作業。ストロークの入り抜きを自然に仕上げます。
  • 1本のストロークを複数のラインに切り取り。原点でスライスなど、それぞれ編集可能になります。
  • フィルのスライスやシェイプ。境界線の外側からスライスしましょう。
ハード消しゴムと ソフト消しゴムは マスキングツール です。ドローイングのエレメントをマスクして、コンセプトの各種ブラシのように、マスク部分のサイズ、不透明度、滑らかさなどを調整できます。完璧な図形を描くには、図形定規を使いましょう。

ハード消しゴムの用途
  • くっきり明瞭な消し跡で、スケッチの一部をピクセル形式並みの精度でマスキングします。
  • 画像のトリミング。スライスは (現時点では) 画像の作業に対応していません。クロップ操作のように使いたい場合は、ハード消しゴムを使ってからエクスポートします。
  • マスキングブロックの作成。図形定規を併用すると完璧な図形を作成できます。
ソフト消しゴムの用途
  • ストロークの境界を、周辺にある他のストロークや色とブレンドします。異なる不透明度を組み合わると、よりソフトなぼかし効果が楽しめます。
  • 写り込み (反射)、陰影、ブラシストロークの境界をソフトに仕上げます。
消しゴムの詳しい使い方は、 「消しゴムはどのように機能しますか？」を参照してください。